下書き20190519-saudade
なあなあ生まれてはじめたところの
こまかくちんまいやっつけしごとが
やわらかなそこをつく
やああのとき風がふわついているのをきいたかい
三半器官が撫でられて
ふらつきながら笛をふきながら
<最初から悪寒と腹痛
だからか、風は硬い
さかさかと、軽トラの荷台から眺める
農薬袋の土嚢でかためた土手を過ぎ
肥料の匂いをかぎながら
ろくでもない曲がラジオから流れる
花占い、花占い、花占い>
まあまああれはといったぐあいに
やめたやめたをくりかえせ
もうはや夕方すっかりすぎて
あおやみどりですっかりひえた
闇夜や川のせせらぎよ