結局、衝動と動機が足りないんだよ。

 詩板のやつらに対して、大衆め、と悪態をついたことがあったがその
とき藪鳩というコテに、大衆に憧れることはないか?と聞かれた。とい
うか大学教授だって芸術家だって大衆に過ぎない。こういうと誤解を招く
し大衆の字義からするとまったく正しくないのだが実際そういうことだ。

ぼくはとにかく芸術家という連中が大嫌いだ。今でもあまりその意識は変
わらない。詩人だったら尚更だね。最悪の連中に近い、と断言してもいい。
かといって俺が詩人じゃないと言うつもりはないし、露悪趣味に徹する
つもりもないから、"ぼくは詩人としては割とマトモな存在ですよ"と実に
自己弁護に満ちた論を吐かざるを得ないことになる。でもってさっきの
理論にもどって最悪、最悪、最悪って具合だ。反吐が出るな。

 ある詩人と話したとき、そいつはこう言った。"宇宙から言葉が降って
来るんだ"それを考えるのに何時間かかったんだ?と聞きたくなったが、
まあそれはラリったそいつの戯言に過ぎないとして、とにかくムカつく
のはそいつを芸術家として認知しているラリ気味気取りのクソどもだ。
詩がうまいことは詩がうまいだけに過ぎないんだよ。芸術家でもなんでもないんだよ。
簡単に言えばそいつは宇宙を広いからすげえという宇宙ヤバイのガイド
ラインなみの単純思考しか持ってやしないんだけどね。いつまでヒッピー
崩れのつもりなんだこいつらは、とつくづく思う。でもって俺の言う大衆
ってのはそういうバカどもをバカがバカを見てバカだといえないような感じで
"とりあえずすごいね"といっておくお前等のことだバカども。