2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

インタビューの相手を待って 俺は煙草を吸っていた じりじりと日に焼けながらぼんやりしていた 火だった、日光と焦り、本質は同じだ 欠伸をかました 煙草を灰皿に置きっぱなしにして 尿意もないのにトイレに立った。すると待ち人がそこにいた ヒゲを生やし、…

俺がダライラマに会う日

俺がダライラマに会う日 澄み切った空の向こうから遠鳴りが聞こえる ビリヤード状に突かれた宇宙天体から膿がこぼれた それは細菌ではなく原子力だった 放射能のかなたに あらゆる透過された事柄が 俺の脳裏に浮かんだ 俺は東北のチベットといわれる 秋田県…

きみもくそも一緒くたな 午前十一時三十五分 外気に触れたら永遠は吹き飛ぶ カーテンのスキマから誰かの顔を見る 薄汚い路地裏だけが映る 午前十一時三十六分 本屋では、乞食であれ富豪であれ本を広げるそして僕は日曜哲学を考えだす 午前十一時三十七分 ま…

こんにちは、からはじまって ずいぶん長くたってしまった あらゆる仲間とともに 手をとりあうというたのしみは とっくの昔にわかっていたが 誰かと語るそのことだけは たったひとりでやりたかっただけだ 夜よ、からはじまって 朝明けよ、でおわった あらゆる…

そういう表現でいい

悲しみを複雑なベクトルで 一括するような 体の震えよりは パンパンパラリラと 叫ぶように歌いまくる 明るい太陽などの シンプルな暗喩でいい やさしさじゃなくて もう、いいんだ 聞かせてやるよおれの スーパーマーケットな悩みと救いを まずはじめよう パ…