洗練

職業訓練には自転車で泉区周辺から、西公園までかよっているのだが
さて、この距離については仙台出身者ならある程度わかるだろう
だいたい五キロくらいあるってとこかな。自転車だと時速十キロくらい
だとかんがえると、あきらかに五キロ以上というのはたいしたことない
距離ではあるんだがきついといえばきつい。東京の連中はしかしとにかく
歩くよな。まあ結構平気で歩けるけど。田舎者のほうが体力があるなんてのは
ほとんど幻想に近い。農業やってるわけでもないしのう。


鳶がくるくると広瀬川の上空をめぐっている。
遠目で見る限り、青葉山の森はとても元気なようだ。
城跡があるせいか、上級武士の官僚のような冷たさがあったり
大学があるせいか、教授クラスのようなとぼけた冷たさが
あったりする。ぬるいアーティスティックさもある。
いい場所だが、野趣はない。
洗練された森、というのを僕はほかに知らない。
更科蕎麦のようなものかね。


というわけで、洗練とは人の手がかかっているように思えるのだが
そういうわけでもないようだ。更科蕎麦にしても単に部位を変えて
いるだけにすぎない。淡白なだけだ。淡白なものはあっさりと洗練に
結びつくのだがそれではつまらん。悪臭が必要だ


ところで茶などはなかなかてにはいらなかった中世においては
たしかに薬品としてのやくわりを果たしていたに違いないのだ。
薬品に現在なっていないのは、ただ単に薬品があふれているために
差別化されているにすぎないだろう。
頭痛がひどいので、頭痛に効くものだ、と念じて飲んでみた
ある程度頭痛がおさまった気がする。
騙されるものだとわかっていても人間は簡単に騙されるようだ。