ゲゲゲのゲ

sexyhoya_kouzou2004-08-19

http://d.hatena.ne.jp/poge/20040817
http://www.hankyu-com.co.jp/pen/index.html


ゲバラ日記(ボリビアに潜入中の日記)大学に入って軽く読んだことがあるが
基本的に印象に残ったのは、敗残の醜さ。些細なことでイラついて
部下がマスコットとして可愛がってたはずの子ロバをぶちのめして殺したり
ゲバラ自身も喘息で憔悴したり、下痢をもらしてパンツを汚したり。
対応して、ゲバラを殺した男というノビー(落合信彦)が訳した
(まあ、ノビーの著作とはいえ、さすがに翻訳くらいなら問題ないと思うが…)
CIAに所属してた亡命キューバ人の著書を見るかぎり、この辺の手記を
残したこと自体"ゲリラはなんでも残したがるもんだな、これで敵情が
バレバレだぜ"とバカにされている。"ボリビア原住民は、ヒゲを蓄えた
奴は伝統的に信用しない”ともかかれておりゲバラのゲリラとしての
見通しの甘さもある程度指摘されてた。キューバでの成功体験をある程度
ひきずりすぎたという点で、ボリビアゲバラは非常によい教訓になる。


話はそれたが、ファッション的な視点で。俺の読みだと
1950年代初頭のクラシカルなカジュアルファッションを持ち出すときに
ある程度ラジカルっぽいヒーローを探していたら
それがたまたまゲバラだったってだけだと思う。



フランクシナトラとかはマイウェイとかでオヤジで俗物っぽいイメージが漂うし
他に1950年代初頭の伝説っぽい若いのつーとジェラール・フィリップっていう
フランスの若くして死んだ名優が居るが、コレは結構女性受けするけど
男性ウケはしないタイプなんだよな。バロウズケルアックギンズバーグとかの
ビート勢でも問題ないと思うが、まあ目指すとこがちがったのかね。

正直ファッション誌ってのは道徳の教科書に近い部分がある
まあはっきり言いますけどいい加減ですよこの辺の基準は。
野口英世の親孝行とか努力とかそーいう面ばっか強調して
金遣いが荒かったり遊び好きだったり、研究の捏造まで疑われてる
ってことはちっとも触れてないのと同様。
ある程度ファッションを広めるには偶像つーか
象徴みたいなのが必要なんですな。。
デザイナーや型紙師はともかく、別に享受側にはディープな入れ込みは
まったく必要ない。ある程度社会的な適合に叶ったもののみが受け入れられる
わけであるのでそれは当然。


軽薄、分裂症的にある程度感性に適ったものをポンポンと取り入れて
行くわけなんで、まあ四ヶ月後のこれに普通にJFK特集が載ってたとしても
おかしくはないし