朝のポエム


愛とか
知だとか
を騒ぐまえに
ぼくにはやることがあるんだ
壊れた椅子に手をのせて
つきささったささくれを
ゆっくりゆっくり押し付ける


ぼくの一部となじむまで
もしくは飽きるまで
やりつづける、


そう
皮下層に沈着してった
痛感神経は
こすりすぎた
ちんぽこのように
紫に変化する


そうして
ぼくたちが肌の色だけで
差別されるという
前触れをいまから作って
やるというわけさ
五体満足なら、そうだな
不満だろうが
もういいんだ


ああちくしょう
こなごなになった椅子を
顆粒状にアレルギーがおこるまで
まきちらして
ざまあみろ