灰になった夢を飲み込んで
冷えた体をさすり
反応と感応だけを受け付けよう


巨大な塔の中に住む恐竜も
細胞の狭間に寄生する小人も
黄金色のスーツを着た
ロックンローラー
冷徹なファシスト


もうすでに夢などじゃなく
きみが何かを吸い込んだときに
起こるただの反応だ


地底に埋もれた貝を見る
その横の花を見る
さらに遠景にうかぶ山脈と
雲海を見据え


遠鳴りに響く振動音は
かろうじて生み出した陶酔に
神経は定型を生み出し
ふたたび感応しつづける