投機の時代

sexyhoya_kouzou2005-03-03

1980年代、ペレストロイカの影響で市場経済を容認する方向に傾いた
共産主義諸国、および左翼陣営は共産主義の理論の大幅修正に迫られた。
その結果として共産主義の理論は"その精神を尊重し"と言う形で、
簡単にいえば"投機的取引の廃止(あるいは抑制)"という方向で一致した。
労働における搾取の本質を、資本家による単なる収奪から、投機的取引に
よる財の散逸へと修正したのである。ところが結局のところこの形式が
実現する前にあっさりと、共産主義諸国は資本主義への転換を余儀なくされ
"市場の抑制"そのもの自体が"共産主義的"であるがゆえに簡単に否定された。


マァさらに簡単に言えば、あいつらが大損大得してる間に俺たちはコツコツと
堅実にやっていこうぜ、だけど俺らやる気なさすぎだから喝入れようという
方向だったんだが、結局金持ちになりてーという欲望に勝てなかったのである。


でもって、マックスウェーバーが一発かましプロテスタンティズム
貯蓄と勤勉。こいつが資本主義を発展させるという理論だったんだが
いわゆるプロテスタンティズムにバリバリに染まってると思われる
日本やらドイツがどうなってるかというと、日本もひどいがドイツ
などは完全に先が見えない状況であえいでいる。唾棄すべきラテン系
ヨーロッパ諸国がむしろ安定成長をとげているという現実。スペインなど
EUでは2003年時点でトップの成長率。イタリアなどは90年代から順調に
成長し住宅価格が2004年時点で10パーセントの成長。無論マフィアだの
構造的な問題はそのまんまで。これが90年代の状況。すでに経済自体
離陸後のものとして考えなければならないので、離陸前にあてはあまって
いた貯蓄と勤勉という二大テーゼ自体あまり通用はしない。勤勉はマニュアル化し
貯蓄はそのまま銀行による投機的取引によって散逸あるいは増加する。
むしろ潔癖なプロテスタトは逆説的に言えば、非道徳的、もっとわかりやすく
いえばユダヤ的な投機(投資ではない)経済に対して嫌悪を抱くだろう。


工業の発展→経済成長 なんていうわかりやすいストーリーはもう通用しない。


芸能商品の投機化自体、80年代以降進行しまくっている。
バカ売れ、は今の時代しない。
以降は直感なんだけどぶっちゃけポストモダンって
投機的なリスク配分によって生まれた状況にすぎんのではなかろうか。

以上、経済ヲチ的になんとなく見て。