北一輝パート2

国民対皇室の歴史的観察を読了。といってもかなり短い文なので
まぁ死ぬほど読み易い。皇国史観を突き詰めるとああ案外こうなる
ものなのだということである。天皇神聖と言っちゃいるが、天皇
神聖として尊んだ為政者はゼロでありすなわち日本国民はすべて
朝敵の子孫という内容。天皇が家長的存在だってんならなんで
明治の今の今まで蔑ろにしてきたんだボケ。現在が違うって
言えんのかよカスという、この時点で国民国家天皇中心の矛盾
自体は皇国史観の中においてすら存在していることをつきつける。
といっちゃあ論理的には天皇否定ってことになるかもしんないけど
んなこたぁないのよ。なんせ天皇はどうあがいたって否定できねー
最後の一線なんですから。


これは大毒の放出であり欺瞞の指摘という時点にほかならならない。
ぶっちゃけて言えば鏡だぁね。そこに精神ってもんがある。
システム的に"度外視"するべき思想であり、さらにぶっちゃけて
いえば"魂"ということに近い。つまりこれに関してはもう語るべき
術を一切持たないね。語るべき術を持たないものをムリヤリ語るって
のはまぁムリ。文字道理北の思想みたいな論評本読んだとこで毒気は
スコスコに抜かれてるわけだからあんまりおすすめできない。おそらく
なんていうか読んだ時点で北には敗北してんのさ。それこそ
魂、という点でダーやるんだったら北はムチャクチャ最強
対抗するには、ほんとうに切腹なり根性焼きで根性を見せるしか
ないわけでそこんとこ宮台はマジわかってやってんだろうなぁ。
どうもそこんとこが虎の威を借りる狐のようですさまじくムカついて
くんだけど。宮台は切腹する気ゼロだもの。踏み絵として提示できる
カードは唯一、ヒットラー我が闘争を褒められるかとかそういう
方向になるかなー。