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しかし自分ではまともなつもりなんだが、随分な代償を
詩のために払ってきたものだなと実感することしきりだ。
とるべきまともな行動というのはわからないこともないが
極端に走り勝ちになってしまう。実際それは慌てているとか
狙っているとかそういう風に取られがちだがけっしてそういう
わけではないのだ。単純に言えば麻薬中毒なのだろう、爽快
というアンフェタミンライクなものに対してきわめて
弱いからだになってしまった。ガラス瓶を道路に向かって
たたきつけること、多分三歩進めば人を殺すかもしれないが
せいぜい二歩程度でおさまることも長年の経験で知っている
怒りで簡単に疲れるのだ。蚊もいて、銃もあるという世界に
生まれながら五十センチ砲で蚊をぶちころすということは
できやしないのだ。無駄とはなんと爽快なんだろう。
悲しいけど認めよう、俺はちっともまともじゃなかった。
んがんが