こんにちは、からはじまって
ずいぶん長くたってしまった


あらゆる仲間とともに
手をとりあうというたのしみは
とっくの昔にわかっていたが
誰かと語るそのことだけは
たったひとりでやりたかっただけだ


夜よ、からはじまって
朝明けよ、でおわった
あらゆることばと飾り気のすえに


独りきりのみんなという
それだけの共通項を持っていた
逆説的な仲間だけが救済されていき
もうほんとうに一人称の
ひとりぼっちになってしまったようだ


助け舟がおりてくる
あるいはくだりてきたる


そしてみんなという
ひとりきりのあつまりが
はじめて手をつなごうとしたときに


それを仕掛けたつもりになって
ぼくはながめていることもできず


おりてきて
手をゆっくりとのばす


頭上へ


やぁ、僕だよ