911五周年


以前、911直後に俺が書いたもんが911の暗喩のよーにとられたことが
あって、自分としては相当なショックだった。
暗喩的なものはあっさりとひとつの事件に直結させられる。
ノストラダムスをそれなりに詩人として評価する俺としては
ある程度覚悟していたことだったんだが、それでもそのときの
衝撃というのは忘れがたい。人間の想像力は案外一つの事件に
係わった、または知ったという意識によって簡単に限定させられる。
それ以来、どうも強烈な事件というものは苦手でしかたがない。


だからある種、ひとつの事件が存在したとしてそれに対して
決してナーバスにならないという態度を明示しておくことは
それなりに重要だと思う。