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まあぶっちゃけ構図としては5連目までは読み飛ばされるためにある。

読み飛ばされるためにあるんだが、その中に一応の伏線を仕込んでいる構図になっている

で最終連に来た段階で”アレ?”と思った読者がちょこちょこと仕掛けに気付いて

おおーと思うようなトリッキーさ。

これを実現してるのはちょこちょこ仕込まれた陳腐な言葉なんだが

このトリッキーさは非常に学ぶべきところがある。

ただシンプルな問題を挙げるとすると

最後連に仕込まれた結論としての悪意の部分で思想的な部分での広がりがあんまない。

ごくごく単純に、腐敗を提示して腐敗で終わったら詩として終わりとは言わない

が、広がりはない。素晴らしい技法で素晴らしいプレハブが建ったねという感じだが

腐敗は腐敗でOKとしてそっから先なにを提示できるかというところでね

非常に陳腐な展開だったら腐敗から肥料提示して新生命の誕生みてぇなものを

提示する詩人はザラにいるし、こういう展開は陳腐だと思うのだが

だがこのトリッキーさならそれを提示されても俺はイケると判断するだろう。