東京朗読会報告

sexyhoya_kouzou2004-04-20

というわけで構造は18日に4月18日(日)詩学コラム「十二回、詩につい
て書く」連載終了記念ありがとう朗読会に行って来ました。いやあ
疲れたな。今回も高速バスで六時間揺られながら東京へ。まあ高速
バスは慣れてるはずなんですが、なぜか日曜日の東京の人出を
見ていたら、ゲロ吐きそうになりました。とりあえず新宿に降りた
瞬間にもうこりゃダメだと思い速攻で高円寺へと突っ走る。中央線
ホームに向かって突っ走り中野で乗り換え、無力無善寺へ即効で
急ぐ。予定より早く3時くらいに到着。とりあえずミキっちが
ようと声をかけてくるが一瞬顔がかなり変わってるのでわからない。


声でああ、ミキっちかと判断してやっと安心するが、脳みそが
ぐにゃぐにゃだ。仙台ではこんなことはなかったんだがな。もっとも
仙台でも人ごみはできるだけ避けてたからな。ダメな俺をバラの香り
のする布団でつつんでくれベイベェ的なナルシズムに浸りたいトコだ
が、内容物がゲロゲロ出そうになるのであきらめる畜生。たまらず
無善寺を出て牛丼太郎という文字通りの牛丼屋に行って牛丼を
食らう。ドナドナドナードーナーと頭の中で連呼しながら高速道
の途中で見た運ばれていく牛を思い出してしっかり
オ、オ、オマエラの肉食う食う、食うYOと脳みそでスクラッチして
無理やり口の中にかっ込むと、急ぎすぎたのかゲロを吐きたくなる
ゲロに頬を膨らませた俺は多分冬眠に向けてゲロを
隠しておこうとする栗鼠のように醜い姿を路上の女子高生とかに
さらしながら適当に近所の駐車場に向かってゲーゲー吐く
とりあえず一時的に過呼吸は落ち着くが…やはり死にそうだ


ねえねえ、知ってるマリー?人間ってゲロ極度に出そうな時は
上の口からも下の肛門からもとにかく食ったものを出してしまおうと
画策するものなのよゲロゲロブリブリゲロブリリとねあははキャシー
素敵ねゲロブリなんてポエジーだわと脳みそのなかでメリーゴーランド
がめぐりつづける。畜生東京ってこんなに酷い場所だったろうか。


とりあえず魚屋で横たわっているマグロのような目をしながら
準備を手伝いもせずお茶を飲みながら出番を待つ。四時くらいに
自己紹介。しかしミキっちマジで手際がいい。ああもう俺はだめだ
とかいろいろなことを思いつつ適当に固いことを言っておく。
ていうかなんか何言ってもすべりそうだという予感がしてきた。
この東京のなんかクソハイプかつスノッブな空間においておお、
オデはよ、オデは故郷の宮城県さバッちゃとオッちゃさノゴして
きてよ、だ、だからオデは東京者さ負けられね゛んだ。だから
オマエラオメゴさせろ、オメゴさせろとブツブツ心の中で呟き
ながらゲロ吐きそうな感覚を抑え続ける。


とりあえずいよいよ朗読会開始。もうダメかもしれん、ああ俺は
ダメな男さ、だからもう俺はパトラッシュパトラッシュはどこだい
僕はもう疲れたよ…獣姦させろよ、と思ったりしていると俺の
前にジェームスブラウンが現れた。"やあ、JB…また会ったな、俺は
もう駄目かもしれねえぜ。"俺は弱音を吐いた。するとJBは答えた
"ヘイ構造、お前はもう大人な筈だぜ、JBがしてやれることはねえ"
畜生、JBにも見捨てられちまったか…そう思っていると続けざまに
JBはこう言った"お前は東京に対しておそろしい恐怖を持っている
ようだな、甘い、甘いな。東京がどういう生き様をしてきたかとくと
お前に見せてやる"


そういうとJBは徳川家康の人生を俺に映し出した。今川家に人質に
出される家康、家来に裏切られ父が殺される、ひたすら忍従の人質
生活…信長の命令で自分の妻と息子を殺害、秀吉に臣従し、住み慣れた
故郷から、江戸へ国替え,,,関ケ原石田三成を破り江戸幕府を築く
富田勲の音楽と男声コーラスがアーアーアーアー流れつづける。


そうか、江戸を開府した家康はこんな人生を送ってきたってわけか。
東京に俺が勝てないのも当たり前ってわけだ。もはや俺は目をそむけ
たりしねえぜJB、奴らの詩をとくと眺めてやる。その俺の決意を
察したのか、JBは去っていった。


つづく