俺が考えたサザエさん

sexyhoya_kouzou2005-07-05

自分にぴったり合う独自の職業というのが存在する、たとえば
ライ麦畑で捕まえてのホールデンくんがライ麦畑の捕まえ役に
なりたい、とかエロゲオタが肉奴隷調教師になりたいと想像
するなど理想は様々とはいえ実際のところ、そんな職業など存在しない。


なので人間はジレンマに苦しむ。昨日の雨でビチョヌレと化したシートに
身を沈めつつケツをぬらし、ムンムンの湿気の中俺は車を運転しながら
そういった現実逃避に浸る。酷い人生だなと思いつつも結局のところは
どうでもいいということに気が付いている。うまくやれようまくとか
思いながらもそうそううまくやれるはずがないのが人間であり俺で
あるのでその辺いかがなものかという感情を浮かべつつひどく
まったりしながら松島の海岸線を走っているとサザエ漁の真っ只中である。
そうかサザエか。と思いながらおれは改造手術を受けサザエさんとして
海の真っ只中に沈む夢想に浸りながらダンヒルのライターをつけジダン
吸い俺が考えたサザエさんの設定を思い浮かべるのだった。密漁に
手を焼く海上保安庁に公務員試験ゼロの親のコネ(夢想)で就職した俺は
改造手術を受け、松島湾に沈められて密漁者を退治させるのである。
真夜中に高速船で密漁に訪れる密漁者たち。よし秘密裏に殺す。


あの海がー俺を呼ぶー 海産物が俺を呼ぶー
松島湾に沈んでるー サーザエさんはーええ人やー
許さないぞさざえを盗る奴らー サザーエさんがー皆殺しー♪


と勇壮なテーマ口ずさみながら密漁船に近づいた俺はうへへへこれだけあれば
100万にはなるなとつぶやきながらサザエを盗っている密漁者を
尻目に船のエンジンを停止させ密漁者たちの前にそのフジツボ
牡蠣が密着した姿を晒す。うわぁ貴様何者だ見られたからには
生かしてはおけねえとかお決まりの言葉を吐きながら銃でガスガス
俺を撃つ密漁者だが付着した牡蠣やフジツボがガードになり全く
ダメージを与えることができない。貴様らの様な下衆どもは死ね
と言いながらズッカズッカとりあえず殺害。こういうところが
アメリカンコミックのダークヒーロー的な格好よさを意識しておる
わけで海に帰れという具合に肉片も残さないほどに殲滅して海に
沈める。たまたま家族の写真とかがポケットから出てきたりして
なんか良心の呵責を覚えたりし、翌年死体のおかげで大漁になった
シャコとかエビを腹の足しにしろと家族に送ってやり自己満足に浸る。
でもたまに地引網にひっかかって難儀するので漁民には嫌われる
みたいな感じ。