イケメン虐殺シリーズ

今日もヒマなのでビーバップのところに絡みにいく
ビーバップはいわゆるロッカータイプであり、
尊敬するギタリストはと聞くと、キースリチャーズそれに
エリッククラプトンと実にそつのない答えが帰ってくる。
間違ってもイングウェイマルムスティーンだとかいう
答えは返ってこない。このホワイトブルース野郎と貶したく
なるが正統派の強みを持っている奴にはなかなかと敵うもの
ではない。当然女にもモテる。


まあビーバップと何故友人なのかというと単純に周りに洋楽を
聞いている奴がいないというそれだけの話なのだ。いい加減
モテ系のビーバップとしてはこちらがうざったいのだろうが
おれ以外に洋楽バナシする奴もいないのでこうしてたまに
のみにいくのである。


最近どうよと聴くとまあ相も変わらずロックバナシである。ジミヘン
まではいいがポールバターフィールドあたりになるとちょっと話に
ついていけなくなるし興味もない。いい加減酔いがまわってきた
ところで勝負を持ちかける。


"おい、ビーバップ、よく聞け。おまえのロケンローに対する愛情はよく
わかる。これから連想ゲームをしよう。ロケンローでないことを答えた奴が
負けだ。いいな。"


ビーバップは受けて立った。俺が勝負をもちかけたので先攻はビーバップだ
スミスといえばどのバンドを思い浮かべる?と聞いてきた。奴は俺のUKヲタ
の過去を知っている。くねくねしてグラジオラスをライブで配るあのバンドは
いいバンドだがロケンローという概念からすれば負けだ。何とかこらえた。
パ、パティスミスと焦りながら答える。ラジオエチオピアを一回聞いて売って
しまっただけのロッカーだが一応金髪先生にも登場してたのでロケンローで
あることは間違いない。


くくっとビーバップは笑う。"構造さんならフレッド・スミス(MC5)くらいは
答えるかと思いましたがね、まあいいでしょう。"とイヤミを言ってくる。
しかし残念ながら勝負はこれでオワリだ。


"ストーンズ関連でジョークを一言"

ビーバップの顔色が蒼白に抜けた。さっきまでの勝利に満ちた顔はどこへ行ったのか

ミック、ミックジャガー…にっににくにくにく肉じゃがァァッァ

ビーバップは口走りながら泡を吹いて倒れ、ビバ、ビバビバビバと口から
変な液体を出してのたうちまわった。