笑福亭鶴瓶を眺めた
春の海を聞きながら
腹は温まって
頭はつめたい
デケデケデンと

まず反省すると
帰省のときだった
語らなかったことは
怪奇と絢爛豪華
それに
乾麺を茹でた昨日のことだ

ザルに挟まった菜クズが
干からびていて
まるで俺の人生じゃねえか
ドライでブルーという
くだらない一点だけで

そしてあの時俺は語った
人生のつらさ
そしてよろこび
くわえて弱音を吐いたうえで
虚勢を張った
つまりなにひとつとして
まともに喋ることはできず
そして何にもまさるように
正月だったので
おめでとうと
俺は吐き捨ててやった

そして余った御節を貰い
おれは引き返して逃げた
酸っぱい金時と
黒豆をかじりながら
正月の滅亡を誓った俺は
浴びるようにチューハイを飲んだ

ありがとう屈辱
ありがとう正常に腐敗物に反応する
俺の大腸菌
でも大丈夫でした
結局大丈夫だったので
おめでたいことだ
千歳、萬歳

てめえらの子々孫々にいたるまで
祝ってやる
祝ってやる