死んだ方がいい啓示

半円がふたつ。ひかりかがやく
凝視して印刷のシミ、ペラペラの光沢紙
ラー油のついた時計を見て午後1時
整理してようやくああケツがあのビルが反射する
日光でさらに反射していたのだなと気がつく


俺はZ級映画のプロットを思いつく
一言でまとめると黒人の尻がしゃべる、白人の尻がしゃべる、
モンゴロイドの尻がしゃべる、そして平和。


つまりひかりかがやく啓示がやってきた
基督が仰々しく天使に命じる
ひかりかがやいて
天使がうやうやしく俺に告げる
ひかりかがやいて


いやどう考えてもダメだろうこの発想と
ぼけっと冷えながら
そして分かりながら
自動的に啓示は続く
ひかりかがやくラストシーンをまくしたてる


俺は才能とかねえし、
映画とか興味ないので
もうやめてくれねえかなと思いながら
脳内で数か月のロングランが続く